日本薬剤師会 会長
東京オリンピック・パラリンピック競技大会や数々の国際スポーツ大会等の多くがメディアで報道され、これらが契機となって、各種のスポーツ熱が大きく膨らんできているようです。
薬局とスポーツ、あまり関連が無いようにも思えますが、薬局薬剤師は、医療用医薬品の知識のみならず、一般用医薬品からサプリメント、また、環境衛生や公衆衛生にいたるまで、幅広い知識を有し、地域の皆様の健康のお手伝いをしてきました。
スポーツには、見る楽しさやお気に入りの選手を応援する楽しみなど、いろいろな楽しみ方がありますが、やはりご自身の体を実際に動かしてみることで、体力の維持管理、体重管理や、免疫機能・ストレス対応力の向上など、様々な効果があることはご存じのとおりです。とはいえ、健康に自信のない方や、持病を抱えていることで医薬品を服用しながら競技スポーツに参加したいと考えておられる方もいらっしゃるかもしれません。そんな時には地域の薬剤師・薬局を、是非ともご活用いただければ、と思います。
「スポーツファーマシー」とは、スポーツによるウェルビーイングの促進を担う薬局を地域の中で、子どもから高齢者まで、また、健康のためのスポーツから部活動や競技スポーツまで、スポーツと健康に関する情報を地域の住民の方々にお届けする仕組みです。
薬剤師ならではの情報提供・健康相談をおこない、地域のアスリートやスポーツ活動をしておられる方々の皆様の健康で豊かな毎日を応援してまいります。ご活用をお待ちしております。
令和６年7月
公益社団法人日本薬剤師会
会長 岩月 進