日本スポーツフェアネス推進機構 代表理事
東京2020オリンピックパラリンピック競技大会は新型ウイルス感染症拡大のため無観客の開催となりましたが、アスリートの健康保持とパフォーマス発揮のための環境整備、とくに選手村での医療体制はスムーズに行うことができました。なかでも選手村内に整備した薬局における公認スポーツファーマシストである薬剤師の皆様の貢献は高く、薬剤師の皆様がおられなければ、選手村の医療体制は整わなかったものと思います。大会後、参加された薬剤師の皆様から、このような活動を継続したい、アンチ・ドーピングに限らず、活動の場を広げたいとの声をいただきました。
そこで、Jフェアネスは、薬剤師の皆様の活動の場を広げ、あわせてスポーツを通して地域の活性化をはかるため、スポーツファーマシー登録制度を創設することといたしました。
スポーツファーマシー登録制度は、スポーツによる人々のウエルビーイングの促進を担う地域の拠点として、薬局をスポーツファーマシーとして位置付け、スポーツファーマシーを通じて、スポーツと健康に関する情報を地域の方に提供することにより、子供から高齢者まで、健康のためのスポーツから部活動や競技スポーツまで、すべての人がスポーツによる豊かな生活を享受できる社会の実現を目指しています。
スポーツファーマシーとして登録いただいた薬局の皆様には、スポーツ、スポーツと薬、コンディショニング、サプリメントなど様々な情報をお届けいたします。その他、講演会や様々なスポーツイベントへの視察なども企画していく予定です。
設立にあたり、公益社団法人日本薬剤師会をはじめとする関連組織にご協力をいただいております。今後、公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構とともに運営をしております公認スポーツファーマシスト制度におきましても、アンチ・ドーピングのみならずスポーツ薬理学等のカリキュラムを充実させ、スポーツファーマシー登録制度とあわせて、スポーツを通じた社会の活性化に取り組んでまいります。
スポーツファーマシー登録制度を通じて、皆様とともに、スポーツによる地域の活性化、そして地域のウエルビーイングの推進に取り組んで参りたいと思います。ぜひ、スポーツファーマシー登録制度をご活用ください。
令和6年6月
一般社団法人日本スポーツフェアネス推進機構
代表理事 河野 一郎